夜勤をされている看護師さんなら、一度は「夜勤がつらい、行きたくないな…」と
感じたことがあるのではないでしょうか?
仕事のことをいろいろ考えてしまったり、単純に体がきついなど、
いくつもの理由で夜勤が憂鬱になってしまうことは多いと思います。
不安や緊張が強いまま夜勤に入ることで、些細なミスや失敗につながり、
余計に夜勤が嫌になってしまう悪循環。
少しでも憂鬱な気分を軽くして夜勤を乗り越えたいですよね。
この記事で解説していること!
- 夜勤がつらいと感じる理由
- 夜勤前の緊張や憂鬱な気分を軽くする方法
- 夜勤前のおすすめの過ごし方
- それでも夜勤がつらい時の対処法
夜勤がつらいと感じる理由
夜勤での業務量がとても多く、忙しい
夜勤は一般的に日勤より少ない人数(一般病棟なら3~4人)で勤務します。
重症患者さんやせん妄、認知症の患者さんが多いときは、夜勤帯の看護師の業務量はとても多くなります。
さらに、急変や緊急の検査や処置、緊急入院の対応など、予定外の業務が入ると、
仮眠はもとより、休憩もまともに取れないこともあります。
事前に忙しいことがわかっていると、「行きたくないな…」と感じるのは当然のこと。
大きな手術後や検査後の患者さんがいる
病院や病棟によりますが、決まった曜日で手術や、侵襲の大きな検査があります。
手術内容によっては、手術終了後のお迎えが夜勤帯になることも。
日勤帯ではスタッフの数が多いため、術後患者さんを複数人受け持つことは少ないですが、
夜勤帯では、複数人の術後患者さんの観察を同時にこなしていく必要があります。
数時間おきのVSチェックや点滴・ドレーン類やルート管理、創部や疼痛の確認など、
やることは山ほどあるため、想像しただけで憂鬱になります。
一緒に働くメンバーに苦手な先輩や怖い人がいる
勤務表がでたら、一緒に夜勤に入るメンバーを一番に確認する人も多いのではないでしょうか?
メンバーの中に、苦手な先輩や怖い人がいたら、
相談しにくかったり、イライラしているのが伝わってきたりして、余計に憂鬱な気分になってしまいます。
夜勤リーダーなど、責任の重い仕事を任される
夜勤リーダーを任されるようになると、責任の感じ方が大きく変わってきます。
日勤帯では、師長など管理者や先輩がいたりして、何かあったときに相談できる環境であることが多いですが、
夜勤帯では少ないメンバーで病棟の患者さん全体を見ていく必要があります。
夜勤リーダーは、患者さんの安全を確保するのはもちろん、メンバーのフォローや相手チームとの調整など、
常に周りの状況を把握しながら勤務します。
急変時の対応や、当直医師への報告、ベッドコントロールなど、責任の重い業務になってしまいます。
体力的にきつい
年齢とともに、夜勤をしながら生活リズム、体調を維持するのが難しくなると感じます。
忙しい夜勤の時にはまともに休憩もとれず、食事も不健康なものになりがちです。
若い間はなんとか耐えられたとしても、これがずっと続くのか…と考えると不安になりますね。
夜勤前の緊張や憂鬱な気分を軽くする方法
情報収集、勤務の事前準備をしっかりしておく
夜勤前はどうしても病棟の状況が気になって憂鬱な気分になってしまいますよね。
夜勤の前日が日勤の場合は、時間があるときに、ある程度情報収集しておきましょう。
- 重症患者さんの情報収集
- 当日の手術や検査の件数、内容
- 夜当日の予約入院患者さんの情報
わからない病態や初めての処置がないか確認しておき、わからないことは前の日の夜に調べておくことで、
漠然とした不安からくる憂鬱な気分はかなり軽くなりますよ。
できることをしっかりやればあとは、夜勤にそなえてリラックスしてゆっくり過ごしましょう。
夜勤中や夜勤明けのご褒美を設定する
これは実践しているひとも多いですよね。
夜勤中には、休憩のときにおいしいコーヒーを入れたり、ちょっと高級なお菓子をみんなで持ち寄ってつまんだりしていました。
わたしは夜勤明けでスーパー銭湯へ寄って帰るのが楽しみで、回数券まで購入していました。
平日の午前中、がらんとした広いお風呂を独り占めし、マッサージもしてもらって大満足。
食べ物でも行動でも、なんでもいいと思います!
自分が喜ぶご褒美を設定し、憂鬱な気持ちを少しでも軽くしましょう。
夜勤前のおすすめの過ごし方
生活リズムはできるだけ崩さない
夜勤前実日に夜更かしして、夜勤後は寝ためをする…やっている人も多いのではないでしょうか?
実は、体のリズムを一定に保つには、夜勤当日の朝も太陽の光を浴びて軽く活動し、
出勤前に軽く仮眠を取ったほうが、夜勤中に体の負担が少ないと感じます。
そして夜勤後は、疲れているとは思いますが、がっつり寝てしまうのではなく、シャワーを浴びてから昼まで少し仮眠し、
午後はまた少し活動するなどして、いつもの就寝時間に寝るのがおすすめです!
食事の時間と内容に気を配る
夜勤前の食事は、なるべく消化によいものを選ぶようにしましょう。
朝食、昼食はいつもの時間に摂るように心がけます。仮眠後に、消化のよいものを少し食べてから出勤。
脂っこいものや、消化に悪いものは、夜勤中に胸焼けがしたりしてしんどくなる原因だったので避けるように。
夜勤中にとる食事も、下のリストのようなものを準備していました。
わたしが夜勤前や、夜勤中によく食べていたもの
- おにぎりや納豆ごはん
- うどん、野菜スープ
- 果物やヨーグルト
リズムや食事も、自分のルーティーンを作ると、不安や憂鬱な気分の解消にもつながります。
自分の好きなことで、気分を落ち着かせる時間を作ってもいいと思います!
それでも夜勤がつらいときの対処法
夜勤が体力的につらいとき
夜勤をしていると体がつらく、気分もすぐれない。そんなときは無理をせず、つらいところから離れるのも大切です。
夜勤がない部署(外来など)への異動、派遣、クリニックや訪問看護、デイサービスなどへの転職などを考えてみましょう。
外来や病棟での日勤常勤として募集している病院もあります。
夜勤なしでも、看護師として働くことができる職場はたくさんあります。
情報収集に困ったら、転職エージェントなどに頼ってみましょう。転職サイトなら、いますぐ転職希望でなくても、
登録するだけで、相談や求人情報などが検索できます!
転職について相談してみる
看護師という仕事を嫌いになってしまいそう…
夜勤に入る度緊張や不安が強くなっていき、看護師の仕事自体がつらくなってしまいそう…。
看護師1年目や、夜勤に入りたてはみんながぶつかることだと思います。
いろいろ対処してみてもどうしてもつらいとき、自分をすり減らしてまで頑張りつづける必要はありません。
そのときは潔く職を離れ、ゆっくり過ごしてみましょう。
看護師は簡単な覚悟でできる仕事ではありません。
学生時代から、たくさんの困難やつらいことを乗り越えてここまできたみなさんだからこそ、
環境が変わっても、職を離れても、その経験は消して無駄にはなりません。
逃げてもいいんです。まずはここまで頑張ってきた自分をほめてあげましょう!
まとめ
夜勤が憂鬱に思う、不安になる看護師さんは少なくないです。
一番大切なことは、自分の体と心を大切にすること。
自分を大切にしているからこそ、いい看護ができるのだと思います。
- 夜勤前の準備
- 体と心を大切にする、リズムづくりとご褒美
- それでもつらいときは離れてみる
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みんなで一緒に乗り越えていきましょう!!